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かなえるとは

なぜかなえるメソッドで介護状態が改善されるのか

かなえるメソッドは、水分ケア食事ケア排便ケア歩行ケアの4つの基本ケアを重要視した自立支援のケアメソッドです。この4つの基本ケアを適切にバランスよく取り入れることで、利用者の健康と自立した生活の向上につなげていきます。

  1. 水分ケア
  2. 食事ケア
  3. 排便ケア
  4. 歩行ケア
1.水分ケア

1日の必要水分量は、食事以外で、体重×(25㎖~30㎖)必要と言われています。しかし、体格や心身の状況により、必要水分量は個々に異なっています。ケアの場面で、水分摂取を促しながら、どのくらいの水分量が適正化を観察し、多職種で相談しながら調整していきます。高齢者は、筋肉量が減少してきますので、水分を貯めておくことがあまりできず、脱水症状に陥りやすいと言われています。また、高齢者はトイレが近くなるなどの理由で、水分摂取量が減ることもありますし、若いころからあまり水分を摂っていなかったということで、積極的に水分を摂ろうとされないこともあります。水分は水だけではありませんので、ご本人の好みや生活習慣を確認し、コーヒーや紅茶、ジュース、時にはノンアルコール飲料なども活用し、どのようにしたら安定的に水分を摂ってもらえるか、考えてアプローチしていくことは、重要なことです。

このように、水分量だけではなく、本人の状態に合わせた摂取方法を考えて、関わっていきます。

2.食事ケア

1日に必要な栄養量は、年齢、性別によって、基準が示されています。通常、施設利用の場合は、管理栄養士による栄養管理がされていることでしょう。しかし、出されたものをすべて食べることはできているでしょうか。好みや食べ物の形状、口腔状態、満腹感などによって、食べきれず残していることもあるのではないでしょうか。体を動かすことも大切ですが、栄養がないと体も動きません。食事姿勢、食欲、口腔状態、生活状態、好みなど、広い視点から、適切な栄養を摂取できる環境を整えていきます。

3.排便ケア

排便の状態の観察をして、適切な頻度や量、状態になるようケアを行います。そのためには、腸内環境を整えることも重要です。また、適切な水分摂取と、適度な運動を行う事も排便を整えるためには重要なことです。1つの状態だけを見て、整えるのではなく、ケアは、心身全体のトータルケアでなければ効果は出ませんし、データを分析し、根拠に基づき、その人にあったケアを考えていくことが大切です。

腸内環境を整えるために、サンファイバー(商品)を活用することも方法ですが、どのようなタイプ、量のサンファイバーが適しているのかは、日々の状況を観察し、多職種で情報共有しながら、調整して行くことが必要です。

4.歩行ケア

とにかく、歩きましょう!というケアではありません。疾患により寝たきり状態になった方もいらっしゃると思いますが、多くの場合は、適切に残存機能を活用できなかった結果、廃用症候群になっている可能性もあるのです。そのような場合は、まずは、座ることから始め、立つこと、そして、歩くことへ徐々にステップアップしていきます。適切に座ることで、全身の関節を動かすことつながり、拘縮予防にもつながります。介助をうけながらでも、立ち上がることができると、足の裏から刺激が入るようになってきます。その時、栄養が十分でないと、筋力は向上しません。そして、少しずつ、歩行器を利用しながら、歩くことを勧めていきます。もちろん、人によって異なりますが、歩き始めると最初のうちはきついこともあるかもしれませんが、徐々に表情も明るくなってきます。歩くためには、水分、栄養、排泄のトータル的な心身ケアが不可欠なのです。

立ち上がりや歩行ができるようになると、外出の範囲も広がります。トイレの介助も軽減してきます。ご本人の残存能力をみながら、リハ専門職や栄養士、看護師ら、多職種と連携し、生活の質の向上につなげていくことができます。

上記4つの基本ケアの実践を通じて、心身の状態を改善していきます

このような、基本的な4つのケアを整え、認知症ケアにも取り組んでいきます。夜間せん妄といった意識に関する状態も、脱水によるものが多いと言われています。基本的な4つのケア、特に適切な水分補給を行う事で、改善されることが多くあります。心身の状態を整えることが、認知機能の改善にもつながるのです。

また、認知症のタイプ診断を行い、タイプに応じたケアを行っていくことを検討します。適切なケアの方法が認知症状、特にBPSDと言われる認知症の行動・心理症状の改善につながります。

メソッドを知れば誰でもできるのか

ケアメソッドを理解すれば、誰でも行うことはできます。基本ケアの方法はシンプルですし、難しいことはありません。方法はシンプルですが、お一人お一人の状態に合わせて計画を立てることは、最初の慣れないうちは、自信を持つことができないかもしれません。また、継続的に実施ししていくことも必要です。1日、1回の取り組みで改善するということではありません。施設で、ケアをされている場合は、お1人でケアをされているわけではないと思いますので、チームで協力し合って、24時間継続的に支援を行っていくことが必要になります。このように、根拠に基づいた計画を立てて、統一した継続的なケアを行っていくことができれば、誰でも実践していくことは可能です。

施設等でケアをされている方につきましては、考え方の基本を学び、チームで実践していくために、最初は、比較的介護度の軽い、お1人の利用者から取り組み、成功体験を積み重ねていくといいでしょう。

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